EA、業界値上げの中でもゲーム価格据え置きを維持

Oct 03,25

ゲーム大手のEAは、マイクロソフトや任天堂などの競合他社が80ドル価格帯に移行する中でも、業界のトレンドに追随してゲーム価格を引き上げないことを明らかにした。

同社の最新の決算説明会で、アンドリュー・ウィルソンCEOは「プレイヤーに卓越した品質と優れた価値を提供する」という方針を強調し、協力型アドベンチャー作品スプリット・フィクションが400万本以上を売り上げた成功事例を紹介した。

「現在の価格戦略は10年前とは根本的に異なります」とウィルソン氏は説明。「小売店向けのパッケージ販売も事業の一部ではありますが、その割合は大幅に縮小しています。現在の価格モデルでは、無料プレイ可能な体験からプレミアムデラックス版まで、あらゆる形態に対応しています」

「1ドル、10ドル、100ドルのコンテンツを提供する場合でも、常に重視しているのはプレイヤーに対する優れた品質と大きな価値の提供です」とウィルソン氏は述べた。「品質と価値を効果的に組み合わせることができれば、強固で持続可能なビジネスモデルが構築され、拡大し続けることがわかっています」

「戦略的な観点から…現時点で価格アプローチを変更する計画はありません」とCFOのスチュアート・キャンフィールド氏が付け加えた。

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この発表は、マイクロソフトが最近Xboxコンソールやアクセサリ、今後発売予定の一部ゲームの値上げを確認した後の朗報となった。ハードウェアの価格調整は既に実施されているが、マイクロソフトは今年後半の主要ファーストパーティタイトルを79.99ドルで提供する予定だ。

これは業界全体の動向を反映しており、近年AAAゲームの価格が60ドルから70ドルに上昇する中、任天堂はマリオカートワールドやその他のSwitch 2独占タイトルなど期待作に対して80ドルの基準を設定している。最近発表されたSwitch 2の450ドルという発売価格は批判を浴びたものの、アナリストらはこの価格設定が現在の経済状況に則ったものだと認めている。

EAの声明によれば、今後のEA Sports FC、マッデン、バトルフィールドシリーズの新作は、70ドルのスタンダードエディション価格を維持する。

この価格決定は、先週報じられたEAの組織再編動向(『Apex Legends』開発元のレスパウン・エンターテインメントでの約100人の人員削減や、全社的に約300人に影響する広範な組織変更)に続くものとなっている。

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